夢は、世界一の四つ葉ハンター!「生澤愛子さんインタビュー」


みなさんは、四つ葉のクローバーを見つけた経験をお持ちだろうか?

おそらく、多くのひとが見つけた経験が少ないだろう。ちなみに、ぼくも見つけたことはない。というのも、四つ葉のクローバーに出会う確率は1/10,000、だそうだ。見つけたひとの方が少ないのも納得である。

そんな、四つ葉のクローバーをものの数分で見つけることができるひとりの少女がいる。その少女こそが今回のインタビューの主役である生澤愛子(いきざわあいこ)さんである。

3歳のときから四つ葉探しを始め、いままで約一万葉近くの四つ葉を見つけてきた。さらに彼女は、四つ葉を使った栞や四つ葉のグッズを現在、手作りで制作している。四つ葉探しは何度やってもワクワクするし、飽きることがないと生澤さんは語ってくれた。

だが、そんな大好きな四つ葉探しのことを周囲の人に話すようになったのは、ここ1年ほど。それまで、自分が四つ葉探しをしていることが、他人とは違うことで、「変」に思われるのではないか?という不安があり、なかなか言うことができなかった。

では、なぜ彼女は四つ葉探しのことを周囲のひとに話すことができるようになったのだろうか?

それは、あるひとりの人との出会いで、彼女は変わることができたと彼女は語ってくれた。その出会いはどんな出会いだったのか?また、四つ葉探しのことを周囲に話すことでどんな変化が起きたのか?

そして、生澤さんは四つ葉を使ってこの先どんなアクションをしていくのだろうか?

これから世界に羽ばたく四つ葉少女の物語です。

四つ葉のかたちをした手作りのストラップ
四つ葉のかたちをした手作りのストラップ

──いままでどれほどの四つ葉のクローバーと出会ってきたのですか?

生澤:だいたい一万葉ほどだと思います。1年間で、一千葉ほどは見つけることができるので。

でも、中学生のときは部活や勉強が忙しかったので、1年間に二百葉ほどしか見つけれなかったです。それらをザッと計算すると、一万葉くらいになるんですよ。

そもそも、四つ葉を見つけることができる、と分かったのが3歳のときなんです。ある時、母と公園で遊んでいました。ひととおり遊び終えて、母がベンチに腰を掛けていたら、突然わたしが母に声をかけたんですね。

「お母さん、四葉がたくさんあるよー」と。

母が、「全部三つ葉でしょ・・・」と思い、振り返ると、わたしが四つ葉と五つ葉を手にいっぱい抱えている姿がそこにあったそうです。

そのときから、四つ葉探しをしているのですが、なによりも四つ葉探しをするときにワクワクするんです。

昨日も公園で四つ葉探しをしていたのですが、四つ葉を見つけるとすごく嬉しくなるし、探すこと自体も楽しいし、四つ葉を何回見つけてもワクワクできるんですよね。なんでワクワクするかはいまでも分からないですけどね。

──自分が四葉を”好き”だと気づいたのはいつですか?

生澤:「好きだなぁ」と自覚したのは、ホントに最近です。

もともと、好きという感情よりも、特別感に近い感覚が自分のなかにありました。3歳からピアノを習っていたのですが、ピアノより四つ葉探しの方が好きだし、勉強より四つ葉探しの方が好きなんです。

でも、四つ葉のことが好きということを思い切りひとに話すようになったのは、高36月ごろなんですよね。周りのひとに話せるようになって初めて、「あぁ、わたし四つ葉のことが大好きなんだ」と自覚したのだと思います。 

生澤愛子さん

──それまでは、話せなかったのですか?

生澤:すごく仲がいい人と親には話していました。ですが、それ以外のひとには全く話していなかったです。

それまでは、四つ葉探しのことを他人に話すことで「変に思われたらどうしよう・・・」という不安が自分のなかにあったので話せなかったですね。

 実は、中学一年生の春と二年生の夏に引っ越しと転校をして、色々なことができなくなりました。転校するということは、自分の知っているひとがゼロの状態になるわけですよね。

わたしは、そこで、ごちゃごちゃ色々なことを考えたんです。「友達作れるかな?」とか「クラスのひとから嫌われたりしないかな?」とか。いつも頭のなかがぐちゃぐちゃで、自分に対して「頑張れ!頑張れ!」と言い続けていました。

でも、当時は本当にどうしていいか分からなかったんです。

そんなことをいつも考えていたら、二年生のときに勉強で内申点が10下がるほど落ちこぼれになったり、クラスの女子のなかで一番足も速かったのですが、まったく走れなくなったり、ピアノも大好きだったのですが、弾きたくなくなるし、あげくの果てには、隣のひとに「教科書貸して」すら言えなくなったんですよね。

「自分のことを変えたい!」と思って何度も頭のなかで、誰とでもうまく関われて何でもこなすことができている自分をイメージしていたのですが、結局、変わることができなかったんです。

自分の想いを下手でもいいから伝えようと思った

──なぜ変わることができたのでしょうか?

生澤:四角大輔さんにお会いしたこと。それが、変わることができたひとつのきっかけです。

四角さんは、現在ニュージーランドと日本を行き来する生活を送っていて、ご自身の好きなことを仕事にしていらっしゃる方です。高校3年生の6月に四角さんの講演を聞きに行きました。そこで四角さんは、「自分のやりたいこと・好きなことを発信し続けていたら、夢が叶った」というお話をされました。

そのとき、なぜかこの人に四つ葉のことを話したい!と思い、講演会が終わってサインを貰いに行ったときに、質問をしたんです。

「わたし、四つ葉のことが好きで、何かしたいという気持ちはあるのですが、どうしたらいいですか?」と。

それに対して四角さんは「自分の好きな四つ葉のことを君の周りにいる人たちに伝えたらいいよ」と言ってくれたんです。そのときに、自分の想いを下手でもいいからひとに伝えようと思い、以来、”わたしは、四つ葉が好きだ”と周りに伝えるようになりました。

──四つ葉が好きと公言してからなにか変化はありましたか?

生澤:自分の想いに共鳴してくれるひとが増えた事と、周りのひとからチャンスを貰う機会が増えました。

例えば、Twitterで四つ葉のことを色々つぶやいていたら、国学院大学の西村さんという方から「カンボジアの子どもたちに四つ葉の栞を届けませんか?」というお誘いを頂いたんです。

西村さんは、カンボジアにある会社と繋がりがある方で、洋服やボールペン、歯ブラシなどをカンボジアの子どもたちに届けている活動をされていました。

そもそも、四つ葉をカンボジアに送ることになったいきさつは、2つあります。

1つ目が、カンボジアには、四つ葉が存在しないこと。

2つ目が、直接子どもたちに四つ葉の栞がなにかをもたらすわけではないけど、子どもたちに幸せになってほしいという想いが西村さんにあったからです。

わたしがなぜその誘いを受けたかと言いますと、自分の好きなものが国を超えて、子どもたちが笑顔になるということに魅力を感じたからです。

ですので、直接西村さんにお会いして、四つ葉の栞を10個ほどカンボジアに送らせていただきました。

それ以外に四つ葉のことを話して、一番反響が大きかったのは、起業家スーパーカンファレンスというイベントに行ったときですね。学生が1000人ほど集まり、起業家の方のお話を聞くイベントです。プログラムの一つに家入一真さんや堀江貴文さんと野口美佳さんのパネルディスカッションがありました。そこでわたしは、1000人の前でその3人に質問をしました。

「物心がついたときから四つ葉が好きで、これからどういうアクションをしたらいいでしょうか?何かアイディアをください!」と。

それに対して、「四つ葉の本を書いたり、幸せの象徴だからなにかそういったこと」という返答を貰いました。

3人の方から答えを貰ったことも嬉しかったのですが、その後の交流会で多くのひとから「さっき四つ葉のことを質問していた子だよね?その話詳しくきかせてくれない?」と言われたことがなによりも嬉しかったですし、自信にもなりました。

そのおかげで多くの方と繋がることができて、これからその人たちと一緒に面白いことをしていこうと思っています。

四つ葉の栞
同じ栞はひとつもない。ひとつひとつ生澤さんが手作りで制作

──お会いした方に、四つ葉の栞をいつもお配りしているとお聞きしたのですが。

生澤:「素敵だな、面白そうだなぁ」と思った方に、四つ葉の栞をお配りしています。というのも、私が四つ葉のことを好きであるということを、ことばだけでなく、”栞”を通じて、わたしを知ってもらいたいんです。

それから、栞を渡し始めてわかったことですが、お会いしたひとに四葉の栞を渡すと、とても喜んでくれるんです。そのとき、自分の好きなことを通じて、人が喜んでくれることは、すごく嬉しい事だと感じました。

でも、ぶっちゃけ、自分のやっていることに対してそんな意識があってやっているわけではないです。

先日、ヒッチハイクに挑戦したのですが、ヒッチハイクをやろうと思った理由も、”楽しそう”だからです。私が物事を取り組むときの基準は、「楽しそう」か「面白そう」かなんです。

だから、四葉の栞を渡すことに深い想いがあるというよりも、相手に喜んでもらえて嬉しいから配るというのが本音ですね。

好きなことを仕事にするのでなく、まずは極めることから

──以前、四つ葉探しを「極める」とおっしゃっていましたが、「極める」とはどんな状態にたどりついたときのことを言うのでしょうか?

生澤:自分が四つ葉探しに満足する状態のことです。

ですが、「極める」という状態には、永遠にたどり着けないと思っています。なぜなら、四つ葉探しをすると、きまってワクワクするからです。ワクワクするということは、全然満足していないですよね。

よく「好きなことを仕事にしよう」というお話があると思いますが、私は、好きなことを仕事にしようと思う前に、まず極めることから始めるべきだと思うんです。

好きなことを仕事にしようとすると、余計な感情が生まれそうじゃないですか?職場の人間関係のことであったり、お金のことであったり。

でも、「極める」は、余計な感情を排除して、自分の意志のおもむくままにする行為だと思うんですよね。だからわたしは、「四つ葉のことを仕事にする」という想いよりも、自分の好奇心が赴くままに、四つ葉探しをしています。

──その好奇心のルーツはどこにあるのでしょうか?

生澤:どうなんでしょう。想いが自分のなかで勝手に湧いてくるんですよね。

ただ、習慣にしていることがひとつあります。思いついたときに、ノートにやりたいと思ったことを書いています。だいたい、いまノートに書いてあるリストは、だいたい300個ほどですね。

でも、最初からそんなことをやっていたわけではないんです。もともと、中学生のときに日記を書いていたんですよ。

中学生のときは、毎日が楽しくなかったので、人に話せない内容や学校で起こった嫌なことを日記に、毎日1ページ書いてました。当時のわたしにとって、日記を書くことがストレス解消のひとつだったんです。

でも、四角さんと出会って、自分の好きなことを周りに伝えたりするようになってから、心のあり方が変わったんでしょうね。ノートに嫌なことを書くのではなく、やりたいことを書くようになりました。

あと、これは最近始めたのですが、一冊のノートに、自分が会った素敵なひとのことを書くようになりました。というのは、時間が経つと、全てを覚えておくことはできないので忘れないようにメモをしています。

いまでは、中学生のときの日記と合わせて、18冊のノートが家にあります(笑)。最近は、ノートでなく、スマホのアプリに日記を書いているんですけどね。

四つ葉の栞
四つ葉のデザインを入れたお菓子。これも生澤さんの手作りだ。

──ノートにはどんなことを書いているのですか?

生澤:四つ葉探しイベントをしたい!」「四つ葉の石鹸やロウソクを作りたい」「〇〇に行きたい」とか、そういったことを書いています。

これは、まだ未定ですが、4月か5月に自分の知り合いを集めて、四つ葉探しのイベントをしようと思っています。

基本的にはいつも一人で四つ葉探しをしているので、みんなで四つ葉探しという楽しい時間を共有したいからやろうかなと。

6月ごろには、自分で作った栞やロウソクなどの四つ葉を使用したものをネットで売ろうと思っています。

でも、四つ葉を実際に使うだけでなく、四つ葉で食を彩ったり、四つ葉の形をしたお菓子であったり、四つ葉の形をしたストラップを作ったりすることも考えています。

四つ葉は、幸せの証という認識が多くの人にあるので、四つ葉を実際に使ってなにかを作るだけでなく、四つ葉の形をしたものであったりそういうものをだれかにお届けできればいいなと思っています。

──作ることが好きなんですね。

生澤:そうですね。自分の想いやイメージを実際に形にすることが、小さいころから凄く好きだったんです。 だから絵を書くことやものを作ったりすることはよくやっていました。

でも、ただ作るだけでなく、自分なりの納得できるものを作りたいという想いが強いですね。栞も二つ合わせてカップル用のデザインしてみたりとか。自分の想いやイメージを実際に形にすることが、小さいころからすごい好きだったんです。 

小学生のときに作った作品が評価され小学校の図工の教科書に掲載された
小学生のときに作った作品が評価され小学校の図工の教科書に掲載された

当日の様子

中山裕貴さん

──四角大輔さんを紹介し、生澤さんと付き合いが長い中山裕貴さんに彼女の魅力について聞いてみた。

中山:僕は彼女のファンですよ。愛子ちゃんの魅力は、やっぱり、”色を持っている”ことだと思います。これは、黄色とか青色とかそういう話でなく、組織のなかであの子は、色を持って自己主張をしている、ということです。

たとえば、一般的な女の子が、組織のなかにいれば「組織の女子のひとり」になるんです。でも、あの子は組織のなかにいても「生澤愛子」になるんですよ。

色を持っていると感じたのは、自分の好きなものを追い求めている姿勢から感じましたね。四つ葉を集めて、会っているひとに栞を配ったりとか、四つ葉のデザインを入れたお菓子を作ったりとか。

そういったところに、彼女らしさが存在し、愛子ちゃんの魅力が溢れているのだと思います。

──最初から色を持っていたのでしょうか?

中山:一番最初に会ったときは、なかったと思います。だから、四角さんと会って、そこで初めてパーッと色が飛び出してきたんじゃないかなぁ。

きっと将来、彼女はいまある仕事を選ぶひとでなく、自分で仕事を創るひとだと思うんです。なぜなら、彼女にしかできないことがいま、あるわけですから。もっと言うと、「生澤愛子ちゃん」という仕事があってもいいのではないかと。

だからこそ、これから四つ葉を極めて、極めたところでしか見えない仕事を愛子ちゃんなりに創っていくのだと思います。いま、ある仕事を選ぶのでなくて、自分のやりたいこと・好きなことを追い求めた結果が仕事になってもいいのではないか、ということを僕たちは彼女から学ぶべきことではないでしょうか。

世界の四つ葉探しの旅に出かけたい

──生澤さんのこれからについて教えてください

生澤:2015年の春から夏にかけて、世界の四つ葉探しの旅に行くことが直近のやりたいことです。

もともと旅が好きだったということもあって、ただ旅をするのでなく、なにかテーマを持って旅をしたいなあとぼんやりと考えていました。

実は、100種類近くのクローバーが世界にはあるのですが、四つ葉が存在する国はわりと少ないんですよ。具体的には、ヨーロッパとアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、それから中国。

それらの国を回りつつ、世界の四葉をなんらかの方法で保存して、日本に持ち帰って、日本の友達に配ることができればなぁと。

その時までに1000個くらいの四つ葉のしおりを用意して、世界の色んな人に渡したいということもしたいなと思っています。

なので、日本に帰国したら、私は世界の四つ葉ハンターとして帰ってくるのかもしれませんね(笑)

──最後にお聞きしたいのですが、四つ葉は生澤さんにとってどのようなものなのでしょうか?

生澤:うーん、なんだろう。おそらく、四つ葉は自分を表現してくれるものだと思っています。もっと言うと、四つ葉を通じて生澤愛子のことを誰かに伝えるときに使うモノですね。

わたしは、中学生のときに、学校生活で上手くいかないことが多くて、いつも他の人から「変に思われたらどうしよう」と思っていました。その結果、自分が大好きな四つ葉探しを人に伝えることができなくなっていました。

でも、高校生になって、四角さんとお会いして、四つ葉が好きであるということを発信し、行動していく中で見えてくる世界が変わり、あるひとつのことが分かりました。

それは、自分に興味がないもの・余分なものは捨てる、ということです。

いままで、やりたくないことも嫌々やっていたし、人付き合いも、会いたいひとに会うのではなく、仲が特別いいわけではない子となんとなく遊んだりしてきました。きっと私はずっと、ひとに嫌われない努力をし続けていたのだと思います。

そうでなく、自分のやりたいことを思い切りやる。それ以外は捨てる。そして、自分の周りにひとつひとつ好きなものを増やしていくことが大事なんだと、四つ葉というものを通じて感じました。

だからこそ、四つ葉のことを誰になんと言われようが、大好きと言える自信があるし、これからも四つ葉探しをし続けていくのだと思います。

インタビュー・編集:馬岡祐希
写真撮影:友永創介

編集後記

「生澤愛子さんのインタビューを終えて」

その後の生澤さん

【#01】ラジオ「ドロップアウト by Liverty」出演(2014年4月)

【#02】渋谷「art cafe muse」にて自身がプロデュースした商品を販売(2014年6月)

【#03】フラワーショップ「花定」にて自身がプロデュースした商品を販売(2014年6月)

【#04】インタビュー四葉少女・生澤愛子さん(18)(2014年8月)

【#05】ソーシャルマガジン「オルタナS」にて掲載(2014年10月)

【#06】毎日放送「ちちんぷいぷい」出演(2014年11月)

【#07】東京新聞にて掲載(2015年1月)

【#08】ラジオ「文化放送」出演(2015年1月)

【#09】大阪ほんわかテレビ出演(2015年2月)

【#10】みんなの夢アワード5ファイナリスト(2015年2月)